表紙のクリアポケットが便利なB6 マンスリー ポケット。2005年に発売され、2023年で18年目を迎えたロングセラーアイテムです。機能はそのままに、時代と共にアップデートを重ねてきたB6 マンスリー ポケットの魅力に迫ります。
B6 マンスリー ポケットといえば、薄くて軽いマンスリーフォーマットと、持ち運びに便利な表紙のポケットが特徴。ポケットには、ペンや付せんなどを収納できるほか、ポストカードや写真を入れてカスタマイズも楽しめる。
まずは、デルフォニックスのマンスリーフォーマットについて、フォーカスしてみたいと思う。
マンスリーフォーマットの特徴
3月始まりのマンスリーフォーマットは、手帳を作り続けてきたデルフォニックスの原点とも言える「ベーシックダイアリー」と呼ばれるシリーズ。書くたびに心を軽やかにしてくれる、余白へのこだわり。文字や罫線はブラックを基調とし、休日には温かみのあるオレンジの書体を使用。1マスの大きさや罫線のレイアウトなど、細部に工夫を施している。
特にマンスリーページは、一か月の予定を書き込むために文字が多くなる傾向にある。スケジュールを書き込んだときに、いろいろな情報が目に入ってきてしまうことはないだろうか。日付や罫線が主張し過ぎず、書き込んだ文字を引き立ててくれるベーシックダイアリーのフォーマットは、毎日気持ちよく使うことができる。
また、マンスリーページの右側は、オレンジの点線がさりげなく入ったフリースペース。このようなフリースペースは、週の予定を書き込むことを目的として、最初に目に入る左側に配置されていることが多い。1月始まりの「プラクティカルダイアリー」と呼ばれるデルフォニックスのフォーマットでも、左側に配置している。ベーシックダイアリーは、敢えて右側に。ライフスタイルを限定せずに、仕事、学校、暮らしと様々な使い方に配慮した、まさに「ベーシック」を突き詰めた手帳だ。
2005年に登場した、ポケットシリーズ
B6 マンスリー ポケットは、小物を入れておくのに便利なデルフォニックスの定番であるビニールブリーフケースの特徴を生かして作られた。
スケジュールを書き込む手帳と、そのために必要な筆記具。この2つを一つにまとめて持ち運ぶことができる「道具」として、人気となった。
ちなみに、表紙のポケットにセットされたタイポグラフィの入った黄色の紙は、クリアポケットであることを記すためのものだ。
発売された2005年の5色展開から、2007年には8色へと拡大。今では、毎年どんなカラーが発売されるか楽しみにしてくれている方も多い。
2009年 柄物プリント登場
カラーバリエーションが増えた後、2009年には表紙に星柄を入れたデザインが登場した。シンプルな良さも残しつつも、新鮮な印象だ。ポケット部分に柄がプリントされているため、「道具」としてのイメージだけでなく、お気に入りの写真やポストカードなどを入れた、自分だけのオリジナル手帳の演出が、より一層楽しみに。その後も、ボーダーやチェック柄などが登場するほか、無地にも半透明の素材を使った軽やかな印象のものも発売。長年愛用してくれている方が毎年楽しみになるような工夫が施されていった。
2016年 表紙デザインがアップデート
そして2016年、大幅なアップデートを実施。現在とほぼ同じ仕様へと進化した。まずは、フラップ部分が封筒のようなフォルムになり、仕様がマジックテープからホック式へ変更。
以前の形状に比べ、佇まいが落ち着いた印象になり、カラーによってはビジネススタイルにも合いそうだ。また、ホック式になったことで、マジックテープならではの「ベリッ」とした音がなくなり、「パチッ」と閉める動作もスマートになった。
表紙のポケット部分にも注目したい。表裏がつながった一つのポケットの仕様から、独立した2つのポケットへ変更。そうすることによって、細かな筆記具などは表面へ、裏面にはさっと取り出したいスマートフォンなどを入れることができるようになった。
時代と共に移り変わるライフスタイルに合わせて手帳も変化している。
2023年3月始まりダイアリー B6マンスリーポケット
2023年3月始まりダイアリーは、マットな質感とクリーミーな発色で、手元から春がやってくるようなカラーが特徴。一部のカラーは、環境に配慮したエコ素材を使用している。
また、2019年以降、差し紙のデザインが変更されており、ポケット部分に物を入れるイメージがしやすくなっている。機能面はそのままに、時代やライフスタイルに合わせてアップデートを重ねている。
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長年愛されているB6マンスリーポケット。これからも愛されるポケットタイプの手帳として、ライフスタイルやトレンドに合わせたアップデートを楽しみにしていてほしい。
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