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2023/1/12

デルフォニックスが旅先で見つけた海外文具エピソード

デルフォニックスの直営店に並ぶ海外直輸入のアイテム。そんな海外文具はどのようなきっかけで見つかったのか、過去にデルフォニックスが旅先で見つけた海外文具との出会いと、見つける楽しみをバイヤーのエピソードを交えてご紹介します。

現地のショップで見つける楽しみ

デルフォニックスの直営店で働くバイヤーは、年に2回ほど、ヨーロッパを中心に海外へ行っている。その国の展示会のほか、現地で必ずショップのリサーチを行う。行きたいお店はあらかじめ手帳にリストアップし、その周辺を歩いては気になったお店に立ち寄る時間は欠かせないという。 その中で印象深いブランドは、まずフランスの文具店で出会ったMOGLEA(モーグリー)だ。

「店内に入った瞬間目に留まり、売り場に吸い寄せられたのを覚えていて。手に取ると、インクの凹凸が見え、1つずつペイントが異なる面白さがとても魅力的でした。絶対にデルフォニックスで取り扱いたい!自分でも使ってみたい!と思いました」

MOGLEAは、2012年にスタートした紙製品ブランド。手作業でのペイント、文字のプリント、製品加工をすべてアメリカ・アイオア州のデザインスタジオで行っている

海外でリサーチをするときに心がけていることは、「何よりも自分がいいと思うもの、そして使ってみたいものを探す」とのこと。日本では見かけないような色づかいやグラフィックが良いものを選ぶのはもちろん、デルフォニックスのフィルターを通した直観や感覚を大事にしているそう。同時に旅の醍醐味である、出会う、見つける楽しみも大切なことの1つだ。
フランスの文具店で出会ったMOGLEAは、その後コラボレーションアイテムの発売にもつながった。ロルバーンはもちろん、ダイアリーなどが店頭に並んでいる。

DELFONICS WEB SHOP 特集ページ 「MOGLEA×DELFONICS」

「文具好き」という共通点がつないだ、出会う楽しみ

異国の地では、現地の方と話す機会は限られているものの、同じ「文具好き」という共通点があることによって、フレンドリーに接してくれることがある。
ビジネスの場でも同じで、気軽に接してくれるのはとても気持ちがいい。2014年にフランス・パリのルーヴル美術館地下に位置するカルーゼル・デュ・ルーヴルに DELFONICS PARIS LOUVRE(DELFONICS パリルーヴル)がオープンしたことがきっかけとなり、デルフォニックスのことを知ってくれている方が増えたそう。

デルフォニックス パリルーヴル店 Instagram @delfonics.paris

海外の展示会に行っている中でも、「あそこのお店が好きでよく行っているよ」と声をかけてくれる方がデルフォニックス パリルーヴルのオープン以来、増えたという。誰も知らない異国の地で、ましてや自分たちのことを知ってくれているというのは、何とも言えない喜びがあったそう。

デルフォニックス パリルーヴルをきっかけに出会ったのは、ドイツを拠点に活動している2人組のグラフィックデザイナーユニット、redfries(レッドフライズ)だ。2人のデザイナーは、知り合う前からデルフォニックスの大ファンだったとのこと。ロルバーンやキトリのペンケースをデルフォニックス パリルーヴルで購入し、それから愛用してくれているという。

バイヤーが、2人のデザイナーと話をしたときに感じたことがあるという。
「世界には文具好きがたくさんいて、国は違っていても話が自然と弾むことが多かったんです。また、デザイナーの方たちは、商品にすごく愛着を持っていて、“好き”という気持ちが伝わってきました」
そんなふうに、お互いの「文具が好き」という共通点をきっかけに、コラボレーションが実現した。

DELFONICS×redfriesコラボレーション商品。文具やフルーツのモチーフのほかに、少し毒っ気のあるキャラクターが魅力。(現在は販売終了) 

イギリス ロンドンで訪ねた忘れられないショップ

海外にはデルフォニックスのアイテムを取り扱いしているショップがいくつかある。その取引をきっかけに、イギリス ロンドンのステーショナリーショップ、Present&Correct(プレゼント&コレクト)のオリジナルアイテムを日本のデルフォニックス、スミスでも取り扱っていた(現在は取り扱い終了)。その数年後、イギリスに行く機会があったため、ロンドンにあるショップに初めて訪ねた際、「こんなにも素敵なお店があるのか」と感動したという。

Present&Correct現地写真 

黒を基調とした外観のショップの扉を開けると、ナチュラルな木目の什器には、所狭しと文房具や紙物、デスクトップ小物が並んでいる。異国の地であるため、見知らぬアイテムが魅力的に見えるのはもちろんだが、それだけではない。セレクトしたアイテムの色のチョイス、工夫された陳列方法など、商品の魅力にとどまらず、空間にいるだけでワクワクが止まらなかったそう。

「仕事上、いろんなショップを訪ねているけれど、こんなに心がときめいたショップはすごく久しぶりで、デルフォニックスの定番アイテムである、リネンのダイアリーやキトリのペンケースなど見慣れたはずのアイテムでさえも新鮮に見えました。あのときに感じた高揚する気持ちは今でも忘れられない出来事の一つです」

端から端までじっくりと店内をみて、手に取るアイテムひとつひとつにときめき、かなり長い時間滞在したとのこと。デルフォニックスやスミスも、こんなふうに、見つける楽しみを感じてもらえるお店にしたいと刺激を受けたショップだ。

ここ数年、気軽に出かけることが難しかった日々の中で、物の選び方や買い方にも変化があった。特に、買い物は「目的を持って行く」ことが中心となっていた。本来、買い物の楽しみとは、ふらりと出かけた先で、ずっとほしかったものに出会えた喜びはもちろん、自分が知らなかったものに出会うこと。その瞬間に、どんなふうに使おうか頭の中で想像を巡らせたりする時間が楽しかったりするものだ。
例えば、見たことのないパッケージデザインのクリップや消しゴム、希少性の高いペンなど、スミスに並んでいたヨーロッパ各国のデッドストック文具に出会ったときに感じた高揚する気持ちのように。

バイヤーがヨーロッパ各国で見つけたデッドストック文具(現在は取り扱い終了)と手帳

ようやく、お出かけや旅行ができるようになりつつある。また新たな気持ちで、いろんな場所を訪ねて、いろんな人たちと出会い、決まった目的のない「見つける楽しみ」を体験してみてはどうだろうか。

お出かけや旅行におすすめのデルフォニックス手帳

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