新たな毎日に向けて浮足立ちながらも、バタバタと生活が落ち着かないことも多い年度の境目。手帳とは本来自分だけの自由なものなのに、気が付いたら時間の決まった約束事で埋まり、予定に追われている気分になったことはありませんか。
全国の直営店で配布中の「春のお試しダイアリー」では、そんな季節だからこそ、手帳を用いて自分時間を確保してみては、という使い方を提案しています。
「音楽」「読書」「映画」「心と体の休日」の4種のステッカーを使って、所用が入る前に、自分の「好き」と向き合う日を決めて。

デルフォニックスの手帳チームでも、予定が詰まりがちな春の手帳シーズンに、いざ、お試しダイアリーを使ってみました。シールを貼って過ごした自分時間の記録を、リレー形式でお届けします。
第一回目、確保したのは「音楽の日」です。

子育て中に確保する、懐かしくて新しい音楽の日

最近再活用している10年ほど前のiPod。スピーカーに常設し、休日に流している。サブスクリプションサービスを使って気軽に音楽を聴ける今、入っている曲しか再生できないことは不便だが、逆にならではの発見もある。

楽曲と再び出会う面白さ、パーソナライズされていない完全なランダムだからこそ生まれる「この曲の次にこれが再生されると、こんな気持ちになるのか」という意外性。
Mr.Childrenのあとに、Underworldのテクノ、映画音楽のパーシー・フェイス・オーケストラと、だいぶ高低差のあるプレイリスト。と思ったら最後にケツメイシ「夏の思い出」が流れ始めた。
そんな不思議な順番なのに妙にリフレッシュした気分になれるのはなぜだろう。何年もかけて保存された蓄積が、10年経った今、新しさを生んでいる。
3歳の娘も自然と踊りだしたり、いわゆる「タオルを回すような曲」で、教えていないのにタオルを回し始めたり。音楽は年齢や言葉を超えたコミュニケーションツールなのだと、改めて気付くことができた。

日々の予定は、仕事に加え、家庭を中心に組まれていく。子供が生まれてから自分の趣味の用事で外出したのは、時間の決まったライブに行く予定の1度のみ。今回シールに書き込んだ「iPodに曲を追加する」のような、決まった時間を持たないことは、どんどん後回しになってしまう。
近年広まるデジタル予定管理の利点の一つとして予定変更の気軽さが挙げられるが、逆に、簡単に変えることができてしまうとも捉えられる。シールで確保してみて、「簡単に消せない」「動かせない」ことがお守りのように心の余裕を生んでいた。

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