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2025/5/29

ロルバーン ダイアリーの使い方ヒント集 Vol.9
軽やかに続けるDiary Tips 【書き出しまでの準備編】

マス目の広い月間ページと、豊富なメモが魅力のロルバーン ダイアリー。さまざまに活用できるシンプルなフォーマットが個性である一方で、その自由度の高さゆえに使い方で悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで、今改めてその使い方のヒントを、連載企画としてお届けしています。

今回は、「書くこと」を軽やかに続けるための小さな習慣やコツについて。
書き出すまでの準備と、書いている最中のポイント、2本の読み物にわたってご紹介します。

第一弾:年間計画ページの使い方
第二弾:メモページを使った、日記の書き方
第三弾:ロルバーン専用アクセサリーを使ったセットアップ
第四弾:資格取得や勉強のための使い方
第五弾:2冊持ちのススメ
第六弾:マンスリーページで書く一言日記
第七弾:「気になる」をストックするメモページの活用法
第八弾:充実した1年を計画する、新しい1冊の使い始めにやりたいこと




「書けない日」を素直に受け入れることから

新しい環境もひと段落したところで、日々の整理をしたくなる時期。ダイアリーやノートに自分の気持ちや毎日の出来事を記録してみたいけれど、続けられるか不安……という人も少なくないのでは。
過去に挑戦したことがあるけれど、いつの間にか書かなくなってしまったな……と、再開のきっかけを見つけられていない人もいるかもしれない。

そんなみなさんに、ぜひもっと軽やかな気持ちで書くことを楽しんでほしい!という思いから、デルフォニックス 手帳サポートInstagramにてアンケートを実施。
100名ほどのユーザーのみなさんから教えていただいた「日記や記録を続けるポイント」を参考に、“ちょっとした工夫や意識でのんびり続けられる”、今日から真似できるコツをお届けしたい。
今回の読み物では、「書き出すまで」にフォーカス。どんなことを書くのか、どう書くのかに意識が向きがちだが、まずは「自分の生活の中で、“書くこと”をどう楽しむか」という視点で考えてみよう。

アンケートの中で、最も多く寄せられた回答は、「書けないことへの向き合い方」について(!)。

「気分が向かない日は書かなくていい」「書けなかった日は“そんな一日だった”と思う」「あえて毎日書かず、書き残しておきたいことがある日だけ書く」「書けなくても迷わず飛ばす」「書きたい日だけ書く!という決意で心にゆとりを」「書きたくない日は書かない、というルールを作る」

みなさんのコメントから感じたのは、「“毎日書かなくてはいけない”という固定概念を、意識的に捨てることから始めよう」というメッセージ。

多くの人にとってなじみ深い「夏休みの宿題の日記」とは違い、今のわたしたちにとっての日々の記録は、誰かに提出するものでも期限が決まっているものでもない。特にロルバーン ダイアリーの大半を占めるメモページには日付が入っていないため、何にも縛られない自由なスタイルで綴ることができる。

書けなかった日は「今日はそういう日だった!」と素直に受け入れ、書きたい日は好きなだけ書く。
そう捉えてみたら、日記や「書くこと」そのものに対する真面目で硬派なイメージが、ぐっと自由で軽やかなイメージに変わり、心にゆとりが生まれるかもしれない。

心のおもむくまま、書きたい日に好きなだけ書けばいい


生活の中にそっと組み込む、日記との接点作り

せわしない日常の中では、「そもそも書くこと自体を忘れてしまう」のもよくあること。
もちろん気の向いたタイミングに自由に書けばいいのだが、忘れたくない人は、「いつ・どこで書く」をある程度決めて生活の流れに組み込んでしまうのはどうだろう。

まずは一日の中で、何かを書きたくなるすきま時間を見つけてみてほしい。
みなさんの回答をいくつかピックアップしてみた。

「朝、仕事の前の少しの時間」「食後のほっと一息の時間」「15時頃、お茶の時間に」「お風呂上りに髪の毛を乾かす前に」「寝る前、一日の終わりに」

仕事とプライベートの切り替えツールとして、リラックスタイムのお供として、余白の時間をうまく活用している人が多い様子。自分の一日に組み込むならどのタイミングか、いくつか試してみて、なんとなくペンが走りやすい時間を選んでみよう。

時間が見つかったら、その時自分はどこにいるかを思い浮かべ、ダイアリーの定位置を作るのがポイントだ。たとえば、先ほどの「時間」と組み合わせてみるとこのような感じだろうか。

朝:パソコンの上に
食後・お茶の時間:外出が多いならいつものカバンの中に。自宅ならダイニングテーブルの端に
お風呂上り:ゆっくり過ごすソファー脇のサイドテーブルに
寝る前:ベッドサイドのスツールに

こうすることで、「書きたい時に、自然に近くにダイアリーがある」状態になる。
単純なもので、視界に入るところに置いておくだけで、「そういえばこれを書いておこう」と思い立ってページを開く、自然な流れが生まれやすい。

デスクのパソコンの傍に定位置を作り、仕事を始める前に書く

ローテーブルの下の棚に置いておいて、リラックスタイムのおともに


気分よく書き出したくなるアイテム選び

手に取りやすい環境を作ったら、いざ書き出し。
書き出す時の気分は、使っているアイテムにも左右されやすい。アンケートでも、「お気に入りのアイテム」へのこだわりが多数寄せられた。

まずは欠かせない、ダイアリーそのものと筆記用具について。

「一番目に入るのは表紙。生活の中でふと目にしたときに“開きたい”と思うか、という基準で選ぶ」「気に入った表紙だと、つい書きたくなる」

「ストレスのない書き心地のペンを選ぶ」「文字を間違えると気分が下がるので消せるペン」「万年筆で、丁寧に文字を書く感覚を楽しむ」「季節に合わせたインクの色を楽しむ」「1日おきに違う色のペンを交互に使う」

書き心地・色・見た目。お気に入りの表紙とお気に入りの表紙とのペンをセットにしておくことは、毎日の気分にもポジティブな影響をもたらす。

一日おきにペンを変えることで、自然とページを区切っているという人も

「日めくりカレンダーを貼ってからその横に書き出す」「付せんや小さいメモに箇条書きにしたものを貼る」
など、何かを貼ることで気軽に記録をするアイデアもあった。長い文章を書くのが苦手な人におすすめしたい。

さらに、筆記用具や文房具以外にもさまざまなアイテムが登場。
「間接照明にする」「ゆったりしたお気に入りのプレイリストを再生」「ハーブティーを淹れる」「好きな香りのアロマをセットする」

書く時間を豊かにする、明るさ・音楽・香り。自分と向き合う静かな時間だからこそ、リラックスできるアイテムを取り入れてみるとより心が整いそうだ。
せわしない毎日の中で、書く時間を通じてセルフケアの時間を大切にしたい、という人はぜひ試してみてほしい。

照明や香りなどでリラックスできる空間を作り、心を落ち着かせる




自分のペースで記録を続けるために、書き出す前の段階から、みなさんさまざまな工夫をしている様子。「そもそもダイアリーを開くまでに時間がかかる」という人は、まずは今の心理的なハードルがどこにあるのかを考えてみることで、自分に合った向き合い方が見えてくるかもしれません。

次回は、書いている最中のモヤモヤに注目。「使いこなせていない」「書きたいことを書けていない気がする」といった感覚を解消するポイントを、いくつかピックアップしてお伝えします。