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2025/12/17

ロルバーン ダイアリーの使い方ヒント集 Vol.12
書きたい時、すぐに書ける。毎日持ち歩きたいMサイズ

マス目の広い月間ページと、豊富なメモが魅力のロルバーン ダイアリー。さまざまに活用できるシンプルなフォーマットが特徴である一方で、その自由度の高さゆえに使い方で悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで、今改めて使い方のヒントを、連載企画としてお届けしています。

今回は、まもなく次のダイアリーシーズンがスタートするということで、基本に立ち返り、その「サイズ」に焦点を当てたいと思います。
定番のLサイズに、次いで人気のMサイズ、A5サイズ。それぞれの魅力はどんなところにあるのか、愛用してくださっているみなさんへアンケートを実施しました。約3,000件、たくさんのご回答をありがとうございました。

こちらの読み物では、コンパクトな中に魅力が詰まった「Mサイズ」をピックアップ。使いやすいシーンやMサイズならではのおすすめポイントを、みなさんの声とともにお届けします。

Vol.1:年間計画ページの使い方
Vol.2:メモページを使った、日記の書き方
Vol.3:ロルバーン専用アクセサリーを使ったセットアップ
Vol.4:資格取得や勉強のための使い方
Vol.5:2冊持ちのススメ
Vol.6:マンスリーページで書く一言日記
Vol.7:「気になる」をストックするメモページの活用法
Vol.8:充実した1年を計画する、新しい1冊の使い始めにやりたいこと
Vol.9:日記を軽やかに続ける習慣 【書く前の準備編】
Vol.10:日記を軽やかに続ける習慣 【書いている最中編】
Vol.11:フリーダイアリーの活用法



持ち歩きやすいサイズ感
Mサイズから始まったロルバーン ダイアリー

ロルバーン ダイアリーが初めて登場したのは、2007年(2008年1月始まり)。当時のサイズは、今のMサイズとほとんど同じ大きさ。その時代の主流であったA6サイズに近い110×138mmからスタートした。
手帳を取り巻く社会の状況も移り変わり、かつてはビジネスマンが持ち歩く大きめのシステム手帳が主流であったが、デジタルツールの発展と共に手帳も軽量化。2008年頃は胸ポケットに入る機能的でコンパクトなサイズ感が支持を集めていた。
その後、より多くの記録ができるLサイズがすぐに仲間入り。記録や手帳の使い方が多様化する中で、A5サイズや横型サイズ、スリムサイズなども加わっていった。
シンプルな機能性を重視したMサイズは「ロルバーン ダイアリー」の原点とも言えるのだ。

ここで、Mサイズの基本的な情報を改めて紹介したい。
113mm×139mmの本体サイズは、文庫本に近い大きさ。ミシン目で切り取ったメモは88mm×135mmと、A6サイズよりも少し小さい、サッと人に渡すのにちょうどいい大きさになる。
見開きのカレンダーに加え、5mm方眼のメモページは125ページ。Lサイズのメモページは165ページなので、厚みもLサイズ20mmに対し、Mサイズ17mmと、よりスリムなのが特徴。とは言え、シンプルな構造であるため、書き込みもしっかりできるボリュームとの両立を叶えている。

重さは表紙の紙質などにより異なるが、約124g。Lサイズが約252gなので、その半分ほどであり、改めて、鞄のすきまに入れて持ち歩きやすいコンパクトさが魅力と感じる。

文庫本に近いサイズ

先述のアンケートで「Mサイズを最も愛用している」と回答したのは、Lサイズ(57.6%/1786名)に次いで2番目。(18.6%/577名)
実際にMサイズを愛用している577名のユーザーのみなさんの声から、どのようなシーンでその魅力が発揮されるのか、具体的に見ていこう。


1ページ=1単位で使える気持ち良さと達成感

1日1ページで気軽に埋まるサイズ感

まずは、 “書きたい内容にちょうどいいスペース” という声。

“日記代わりに使うとき、1ページのサイズが1日分にちょうど良いサイズだと思う”
“1ページに1項目が収まりやすい“
“離乳食の記録に、子供が食べた量と食べっぷりを、1日1ページで記録するのにちょうどいい”
“ToDoや覚書、一言日記を書いて、1日1ページとしてぴったり埋まる大きさ“
“Mより大きいサイズだと余白が気になる”
“観光スポットで記念スタンプを集めるのに、1ヵ所 1ページで使いやすい”
“映画の記録を付けるのに、半券を貼って感想を書くのにちょうどいい”

「ちょうど埋まる」というのは、心理的に気持ちよく書き続けられるポイントだ。
書きたい分量や内容は人それぞれだが、Mサイズは1日1ページ、1ページに1つの項目にちょうどいい大きさと感じている人が多い。また、スタンプやチケットなどの記録にちょうどいいという声も。テーマに沿った、シンプルな使い方にマッチするサイズと言えそうだ。

これから記録を始めてみたい人や、LサイズやA5サイズで継続が難しかった人は、枠を小さくしてみると、達成感を得られやすく自然と記録を続けられるかもしれない。

また、書く分量についてはこんな声も。
“個人的に、1ページにびっしり文字が書いてあると気分が盛り上がるので、これ以上大きいと書く負担を感じ、これ以上小さいと必要な情報をまとめきれない。”

書いている瞬間はもちろんだが、見返した時にどう感じるかというのもサイズ選びにおいて一つ大切な視点である。
「埋まっている」のが良いか、「余白がある」方が良いか。
内容ごとにページが分かれている方が分かりやすいか、複数の内容をまとめて見ることが出来た方が良いか。自分にしっくりくるスタイルを考えてみると、自然とマッチするサイズが見えてきそうだ。


“圧”が少なく、どんな場にも馴染む

どんな場面でもさっと手に持って書きやすい

なるほどと感じたのが、誰かが近くにいる時についての声。

“人前で開いても気にならない。中身を見られにくい大きさ”
“いかにも「メモしています」という感じではない大きさで、20年使い続けています”
“人の話をメモする時に、手に持って記入しやすい。相手にも圧迫感がないのでは?と思う”
“レッスンノートとして、バレエの振り付けを書いたり、注意されたことを毎回書き留めています”

誰かに何かを教わる時、人が多い場所でメモを取るとき、「さりげなさ」を求める人にもMサイズが愛されていた。人が多い場で大きな手帳を出すのをはばかられるシーンというのは、経験したことがある人も多いのでは。一対一の場であったとしても、相手に圧を与えず自分の集中を損なわないサイズ、というのは納得感がある。
新しい職場や習い事など、少し緊張してしまうシーンにも安心して持っていきやすいサイズだなと感じた。


常にそばにあるから、書きたい瞬間を逃さない

ポケットにもすっぽり入る

コンパクトさ、持ち歩きのしやすさはみなさんもご存じの通り。
アンケートの回答では、Mサイズならではの傾向として、看護師や保育士、教師、店舗スタッフなど、立ち歩く仕事の方からの声も多かった。ポケットに入れておけるため、動きながらでもサッと取り出して立ったままメモができるというのは仕事中も安心感のある存在のようだ。

“持ち歩きにかさばらずポーチや小さ目のバッグにも入れやすい”
“片手に収まるので立ったままメモしやすい。立ち仕事のためずっとポケットに入れやすいMサイズを愛用している。仕事中に使った付せんなども保管しやすい”
“咄嗟にメモしたい時に手に取りやすく持ち歩きしやすいサイズ”

日常のふとした「書きたい」瞬間に手元にある安心感もMサイズの魅力。
アイディアやふとした思い付きを書き残す用途で使うのであれば、どんなに表紙のデザインや質感が気に入っていても、書きたいと思った時に手元になければ意味がない。
スマートフォンにメモしても良いが、頭に浮かんだことを直感的にすぐ残しておけるというのは、アナログツールならではの利点だと思う。

パソコンの前の狭いスペースでもメモをしやすい

“狭いパソコンデスクや新幹線のテーブルの上、カフェの小さなテーブルでも書ける”
“いつもPC前や机の横に置いておき、気が付いたことをそのまま気軽にメモできるのが良い。”
“横向きだとキーボード前にも収まる”
“横向きにして真ん中に縦線を引き、左が午前中、右を午後と分けてToDoに使っている”
“スマホや文庫本とサイズが近く、まとめて持ち運びやすいし、テーブルに一緒に置いた時にコンパクトにまとまって気持ちがいい”

書く時にスペースを問わないという声も多かった。
毎日使うものだからこそ、使う時のちょっとした「フィットしている感じ」は日々のパフォーマンスにも好影響を及ぼす。出掛けた先や公共のスペース、例えばカフェや図書館の共用デスク、喫茶店のカウンター。書きたい時に必ずしも広々とした場所を確保できるとは限らない。リング式ゆえに、折りたためばよりコンパクトになり、パソコンの前など、場所に合わせて横向きで使っている人も。
狭い場所でも使えるサイズであるということは、実際に日常の中で使ってみてそのメリットの大きさを実感すると思う。


ここまでさまざまな声を取り上げてきたが、Mサイズの魅力は総じて「日常のさまざまなシーンに馴染み、安心して続けられるちょうどよさ」ではないだろうか。

すきま時間で書くことが多い人や、“書き切る“気持ち良さを求める人、立ち歩きながらメモを取ることが多い人などに、ぜひ使ってみて欲しい。
また、記録をこれから始めたいという初心者の方にも、スタートの1冊としておすすめのサイズだ。

”持ち歩き用はM、家で書くのはL“など使い分けしているという声も多かった。LやA5を使っている人でも、いまいちフィットしていないなと感じる機会があれば、一度小さくしてみることで、自分にとっての記録のちょうどよさに気付くことができるかもしれない。