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2025/12/19

ロルバーン ダイアリーの使い方ヒント集 Vol.13
余白の広さが頭を開放。仕事や勉強におすすめのA5サイズ

マス目の広い月間ページと、豊富なメモが魅力のロルバーン ダイアリー。さまざまに活用できるシンプルなフォーマットが特徴である一方で、その自由度の高さゆえに使い方で悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで、今改めて使い方のヒントを、連載企画としてお届けしています。

今回は、まもなく次のダイアリーシーズンがスタートするということで、基本に立ち返り、その「サイズ」に焦点を当てたいと思います。
定番のLサイズに、次いで人気のMサイズ、A5サイズ。それぞれの魅力はどんなところにあるのか、愛用してくださっているみなさんへアンケートを実施しました。約3,000件、たくさんのご回答をありがとうございました。

こちらの読み物では、たっぷり書き込める「A5サイズ」をピックアップ。使いやすいシーンやA5サイズならではのおすすめポイントを、みなさんの声とともにお届けします。

Vol.1:年間計画ページの使い方
Vol.2:メモページを使った、日記の書き方
Vol.3:ロルバーン専用アクセサリーを使ったセットアップ
Vol.4:資格取得や勉強のための使い方
Vol.5:2冊持ちのススメ
Vol.6:マンスリーページで書く一言日記
Vol.7:「気になる」をストックするメモページの活用法
Vol.8:充実した1年を計画する、新しい1冊の使い始めにやりたいこと
Vol.9:日記を軽やかに続ける習慣 【書く前の準備編】
Vol.10:日記を軽やかに続ける習慣 【書いている最中編】
Vol.11:フリーダイアリーの活用法
Vol.12:Mサイズの魅力



仕事や勉強
しっかり残したい記録に適したA5サイズ

A5サイズというと、M、Lに比べ、「大きい」と感じる人も多いのではないだろうか。

ロルバーン シリーズのA5サイズは、170mm×217mm。国際規格のA5サイズは148mm×210mmのため、ほぼ同じだが若干大きめの作りになっている。これは、クリアポケットにA5サイズの紙を収納できるようにと考えられた大きさだ。
見開きのカレンダーに加え、5mm方眼のメモページは165ページ収録。Lサイズと同じ枚数のため、厚みもLサイズ20mmと同じなのが特徴。紙面は大きくなるが、厚みはそのまま、嵩張りにくい設計となっている。

重さは表紙の紙質などにより異なるが、約362g。Lサイズが約252gなので、比較して、「家で使う用」「置いておく用」として語られることも多いように感じる。

国際規格のA5サイズより少し大きめ

先述のアンケートでは、Lサイズを愛用しているユーザーが57.6%(1,786人)。みなさんもご存じの通り、表紙のラインナップも豊富なLサイズがやはり定番として愛されていた。

そんな中、「A5サイズを最も愛用している」と回答したのは、15.2%(471人)と、Mサイズ(18.6%/577人)よりも若干少ない結果。
とは言え、そこまで差があるわけではないのは、率直に少し意外だった。さまざまなツールのデジタル化が進み、荷物も小型化軽量化の時代にA5サイズがMサイズとほぼ同等に支持されているというのは、愛好家のみなさんの「書く」シーンやスタイルに合う理由があるということではないだろうか。

特に印象的なのは、「仕事用」「勉強用」の場合、なんとA5サイズを選ぶユーザーが全体の約6割と圧倒的に多かったことだ。Lサイズは3割ほどのため、約2倍支持されているということになる。

仕事や勉強を始め、実際にA5サイズを愛用している471名のユーザーのみなさんの声から、どのようなシーンでその魅力が発揮されるのか、具体的に見ていきたい。


“俯瞰して見たい”を叶える広さ

たくさんの情報を途切れずに書き込めるサイズ感

ノートに書いた内容を見返す時、“一度にたくさんの情報を見渡したい”という人は多いのではないだろうか。簡単なメモであれば、軽くめくりながら確認するのも悪くないが、書く内容が広く深くなるほど、関連性や全体像が気になってくる。
A5サイズはそのニーズを叶えるサイズとして支持されているようだ。

“1時間のミーティングの内容を記録する時、見開き1ページで完結できる”
“仕事のマニュアル作成のサイズにちょうどよい”
“一行を書いて読む横幅がちょうど良い。読み返す時にちょうど良い。”
“一見して多くの記録を見ることができるのが便利”
“たくさん書いても、見返した時にゆとりがあり、見返しやすい。マンスリーページのカレンダーも、文字を書いても余白が残っているため把握しやすい。”

仕事や勉強のシーンでは、特に、記録や振り返りが「途切れない」ということが頭の整理に繋がるという声が多かった。確かに、一つの考え事は途中でページを変えることなく、1ページで完結させたいもの。勉強のシーンであれば、数学の問題の途中でページが足りなくなったり、英語の例文を中途半端に書ききれなかったりするのは、集中を途切れさせる小さなストレスかもしれない。

一週間分の記録を見渡せる

仕事や勉強などの用途以外にも、日々の記録用としてA5サイズを区切って俯瞰できるように使っている人も多かった。

“ページをレフトタイプのように区切って、左はウィークリー、右はメモページとして1週間見開き1ページで使用するのが気持ちいい”
“自分の調子や生活について、1週間分をまとめて振り返ることで気づけることがある”
“1日1ページもシンプルだが、振り返るときは一気に振り返りたい”
“MサイズやLサイズにメモを書いておいて、まとめて振り返りたいことはA5に書き直している”

自分のコンディションや定量的な記録は、一日で完結するものではない。1週間、1カ月と見ていきながらリズムを掴んでいく。
1ページを分割しても十分な広さを確保できるA5サイズ。ある程度の量を書きたい、でもまとめて振り返りたい、そんな使い方に向いていそうだ。


身近な物と、ぴったりそろうサイズ

クリアポケットに、二つ折りのA4の紙を収納可

“A4の資料を1/2サイズで印刷して貼れるところが使い勝手がいい”
“仕事のマニュアルなど常に持ち歩きたいものをA4に印刷して貼ったり折り畳んだりして、自分だけの仕事ノートを作っている”
“教職のため、A4の紙が常に周りにある。指導案なども折りたたんで入れることができる”
“過去問のプリントなど、A4の紙と一緒に使いやすい”

資料やプリントなどで、最も多く登場するであろうA4サイズ。データでの管理も多くなっているが、それでもアナログで手元に情報がまとまっているという安心感や、すぐ直感的に参照できる便利さを感じる人も少なくないのでは。
二つ折りにすればそのまま入れておくことができ、1/2サイズで出力すれば一面ですっきり振り返ることができる。ほんの少し国際規格のA5よりも大きめのサイズ感が、「収まる」という気持ち良さを生んでいるのだ。

プリントとノートをまとめて整理できる

また、A4サイズだけでなく、見慣れたB5という大きさゆえに整うシーンも多い。

“B5のノートPCとともに会議室に移動する”
“資格勉強のノートの時はテキストとあう”
“参考書と同じサイズなのでまとめた時にスッキリ”
“規格サイズで、学生時代から馴染みがあるため使いやすい“

学校で使うノートとして馴染みのサイズでもあり、参考書やテキストもB5サイズで作られていることも多い。
“紙面の大きさが書きたいボリュームに適しているか”という視点だけでなく、日々の小さな整う感覚も、長年使い続ける安心感につながっているのかもしれない。


自由な使い方で頭を開放する

頭を解放し、誰かと共有しやすい広さ

アイディア出しや、思考の整理といった用途で使っているという声も。クリエイティブなツールとして愛用してくださっていることを嬉しく思う。

“ちょっとした打ち合わせなどで人に説明する際に、見開きでA4サイズにするとホワイトボード代わりにでき、切り取り線もあるので、そのメモを相手に渡すこともできるので便利”
“発想をやマインドマップ、講座等の板書やメモは、これ以上スペースが小さいと書けない”
“見開き全体を活用すると文字や図表をいろいろ書き込め、頭の整理になる”
“1ページを16分割してのアイディア出しや、見開き2ページを使ってのイメージや構造の整理に使います”
“図面をフリーハンドで書く時も安心”
“箇条書きの文章やプロジェクト考案図の下書き、タイムラインの下書きなど、頭の整理をしながら一定の量を書き込むのに最適です。大き過ぎず小さ過ぎず丁度いい。”

ページを広々と使って、付せんを貼ったり図を書いたり、資料の下書きをしたり、柔軟に使える大きさは、手元に置いておきながらも、“考えながら使う“というシーンにマッチしやすい。

自分一人で完結する内容だけでなく、言葉で説明するのが難しいとき、パソコンで図解化すると時間がかかってしまうとき、さっと書いてだれかに説明するのにも便利だ。
もちろんMサイズやLサイズも同じ用途で使えるが、書くスペースが広いほど頭を開放でき、考えや感情を発散しやすいのも事実。とは言えA4のノートや紙を日ごろ持ち歩くのは少しかさばる…という人にちょうどいい大きさなのかもしれない。

さらに、書くだけでなく、何かを「貼る」用途としても大活躍。

“お土産の包装紙などをスクラップする時に、大きく残せるので良い。マンスリーにもたくさん記録が残せる。”
“パンフレットやチケットなどの記録で貼付がしやすい”
“舞台やライブのチケットを貼って保存する時”
“新聞の切り抜きを貼るのにLサイズでは小さいが、A5サイズは適している。”

大切な思い出の紙物を、出来るだけ折らずに貼っておきたい、目いっぱい貼って振り返りたい。ロルバーンシリーズはサイズに問わず、何かを貼る用途として使っている方も多い印象だが、A5サイズでは特にそういった声が多数寄せられた。


A5サイズならではの魅力がたくさん見えてきたが、その中でも特に紙に書いている時の「集中」を途切れさせない、というのは愛される大きな理由だと感じた。

ペンを走らせながら、思考を深める。忙しない日常の中で、最近そんな時間をあまり取れていないという人もいるかもしれない。
紙の大きさに余裕があると、自然と頭や心にも余裕が生まれる。使い方の幅も広がり、より自由に自分らしく使うことができる。
手帳を使って、仕事や今学んでいること、考えていることをクリアに整えたい。そんな人にぜひA5サイズをおすすめしたい。